二児の母をしています。
今回は、私のチビ君たち以外の家族の話を書こうと思います。
私の母と、私の男兄弟のお嫁さん(母にとって「お嫁さん」)の話です。
私家族、私の母、私の男兄弟家族はみんなバラバラに暮らしています。
お互いに距離もそこそこあるので、気軽に顔をみにいく…ということはできない感じです。
(それがある意味ちょうどいい距離間、といえばそうなのかな…)
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嫁と姑の仲
母とお嫁さんは、
母がメールをすると、返事は数時間(数日)後、
母が電話をかけると、いつも留守電。
ましてやお嫁さんから電話がかかってくることはほとんどないそうです。
大半は、実の息子(お嫁さんのだんなさん)経由で連絡が来るそうです。
…てな感じです。
(私はすべて 母側から聞いているので、本当にどうなのかはよくわかりません。)
孫の写真や様子が知りたいのに、まれに写真が来るくらいで…とよくぼやいています。
今回はこの孫(私からみると甥っ子。男の子。)の出産のときの話をしたいと思います。
お嫁さんは里帰り出産_母からの驚く発言
出産はお嫁さんの実家で里帰り出産することに。
(お嫁さんの実家も近くはないんです)
「予定日は○月○日で…」とか、
「今、逆子みたいで出産までには戻ってほしい…」とか。
「ベビーバスが必要なはずなのに、買っていないみたい」、
「ミルクや哺乳瓶は必要になってから産後に買うんだって!!大丈夫かしら?」とか。
そんな経緯をなんとなぁく電話で聞いていた私。
(もちろん私の母から、です)
そして、あの一言。
「予定日の2日くらい前から、私も△△(お嫁さん実家の地名)のホテルに泊まろうと思って」。
え?
…今なんと??
お母さん、お嫁さんの実家にいくの??
里帰り出産のお嫁さんに、出産時に会いに行くの????
それを聞いた瞬間、自分の母が自分の母じゃないような感覚になりました。
『義理の母が、嫁の出産を心配して(孫の顔がみたくて!?)里帰り出産中の嫁の実家近くまで会いに行く』
という事実だけで私が驚いたのではないんです。
実はこんな過去がありました。
(前置き長かったですかね…)
私の出産のとき_義母がとった行動
数年前、私も長男クンを里帰り出産しました。
私の実家は北国。
そして予定日は1月。
外は真っ白、銀世界。
私の義理の母(私のだんなさんのお母さん)には、すでに孫がいましたが、
みんな近くに住んでいて、いつでも会える距離。
産後直後も、お世話をしたようです。
でも、私の出産は「距離もそこそこあって、気軽に顔をみにいく距離ではない」北国。
とても心配だったようです。
そこで、予定日近くに「私も息子と一緒にそちらに行きたい」という話が出てきました。
(あれ、十数行上で同じようなセリフを聞いたような…)
その当時は、私も私の母もその話を聞いてビックリ&「え、来るの…??」。
特に私の母は
「来てもらっても、泊められるほど家は広くはないし…」
「(ホテルに泊まる、という提案があっても)家が近いのに、一人ホテルに泊まってください、とは言いにくいわ」
「大雪でも降ったら、慣れていないお義母さんは特に身動きできないだろうし…」
「いざ出産となった時は、何のお構いもできなくて申し訳ないわ」
などなど。
…つまりは、『歓迎します!』という感じではありませんでした。
もともとダンナさんは立ち合い出産希望&病院に宿泊予約もしていたので、じゃあ一緒に…とお義母さんは思ったみたいです。
しかし、もちろん病院に泊まれるのは旦那さんのみ、だから自分はホテルに…と考えていたようなのですが…。
そんなネガティブ発言を毎日のように聞いていた私。
予定日近くに、やんわりとお断りする、ことになりました。
まずはダンナさんに言って、
そのあともお義母さんとも電話して…。
(詳しくは忘れましたが)
お義母さんは来ませんでした。
「産後、自宅に戻ったらお宮参りに一緒に行ってもらえますか?」と提案しました。
自分の母が自分の母じゃないような感覚
話は戻り。
過去、自分の娘の義母には嫁の里帰り出産時の訪問を断ったにもかかわらず、
自分がいざ義母の立場になったら、ごく当たり前のように嫁の里帰り出産を見に行こうとする…
そのことが正直許せませんでした。
自分の母なんだけど、『自分の母が自分の母じゃないような感覚』になったのは、このせいです。
お嫁さんは無事出産しました。
逆子がなおらず帝王切開になったので、私の母は出産する日の心配をすること無く「嫁の里帰り出産」を見にいけたようです。
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ある日の母からの電話_相手の立場にならないと気持ちはわからない
この出産から数か月後。
いつもとは違う口調で私の母が電話をかけてきました。
「あのねぇ、今日はちょっと【私】に謝ろうと思って…(エヘヘ)。」
―照れ隠し?なのかやや半笑い。
「【私】の出産の時、お義母さんが来たい、と言ったのを断ったでしょ。」
―(えぇ、そうでしたね。今気づいたの?)←私の心の声。
「それってね、 お義母さんにすごくひどいことをしたんだなって、最近気づいたの…。」
「ごめんね…(エヘヘ)。」
本当は、母に「そうだよ!!!自分が同じ立場になって、あの時のお義母さんの気持ちわかったでしょ!?」と言いたかった。
私はすごく腹が立った。
でも、今さら数年前のことを 既に(今やっと)反省している母を、更に責めても意味がないような気がした。
だから、できるだけ穏やかに、私はこんな風に言いました。
「…そうだね。やっぱり同じ立場になると気持ちわかるよね。
たぶんお義母さんは大丈夫だよ。そのあとお宮参りに来てくれて一緒に写真館で写真も撮ったし。」と。
「…そうやって言ってくれて、少し安心したわ」と母。
私はもう泣きそうだった。
自分のお義母さんのことを思うと本当に泣きそうになった。
電話を切った後、子供が寝ているけれど私は珍しくお義母さんに電話をかけた(いつもは息子クンたちの声も聞かせてあげたくて起きてる時に電話する)。
「あらぁ、何かあったの!?」とお義母さん。
そう、義母は何も知らない。
私の母があんな風に後悔していることを。
私も伝えなかった。
「いえ、最近寒いのでお元気かなぁと思って…」。
母の後悔の電話から、もうかなりの時間が経ったが、
いまだに時々「あの時はお義母さんに申し訳ないことをしたわ…」とぽつりぽつり言っている。
『あのことを思い出しながら、これからは相手の立場にたって物事を考えていってもらえたらな』…と思いつつ、
『私も気を付けなければ…』と思う私なのでした。
寒い冬には、なぜかいろんなことが思い出されます。
今週のお題「今だから言えること」