子どもはよく見ている・聞いている
二児の母をしています。
「子どもは大人の言うこと・行うことを よく聞いている・見ている」といいますが、
ほんとうにそうだな、と思ったことがありました。
お友達と子どものことを話すとき
日本人って、褒められると「いやいや、まだまだですよ~」とか、
色々な場面で謙遜する表現を使うことが多いですよね。
私だけの考え方かもしれませんが、
子どもがいるママだと、
「うちの子なんて○○なことしてダメなのよ」
「ふざけてばかりで困るのよ」
「うちの子は好き嫌いが多くてほんと困るの」
などなど、ママ本人ではなく、「子ども主体の謙遜発言」が多い気がします。
もしかしたら、
「この子は私の『子ども』」ではなく、「この子は私の『もの』」と、
「親が子供を所有している」ような感覚があるから、このような発言が出てくるのかもしれません。
もし、幼いながらも、その発言を子ども本人が聞いていたら?
一度ではなく、何度も何度もママがお友達と会うたびにそんな話をしていたら…?
「デブ」と言う3歳児
Kちゃんは、長男クンが0歳時からのお友達。
ある日、3歳のKちゃんが「デブ」という言葉を使い始めたそうです。
食事やおやつの時間に、時折Kちゃんは「ママ、これ食べたらデブになる?」。
始めは「なんでそんなこと言い始めたんだろう…?」とわからなかったそう。
しかし、ある時気づいたそうです。
「私のせいだ…」。
KちゃんとKちゃんママ
Kちゃんママは、周りのことをよく見て気配りのできる明るいママ。
おしゃべりも大好き。
そのせいか?、子どもに関する話では
「うちのKなんてさ~」「どうせKなんて~」
と、Kちゃんのことをオチ?(という言い方が正確かはわかりませんが)に使うことが多い(気がしていました、私には)。
みんな大好きなおやつタイム。
みんな一品持ち寄って食べます。
クッキー、チョコ、ゼリー、せんべい…。
Kちゃん: 「ママー!これも食べていい?」
Kちゃんママ:「まだ食べるの!?もういいんじゃない?そんなにおやつばかり食べていたら、『デブ』になるよ!」
Kちゃん: 「…(でもおやつ食べる)」
こんな場面を何回か見たことがありました。
そして、ママ同志の話の中でも「Kなんて結構太いからさ…」なんて話も。
見た目Kちゃんは太った感じはしません。
たぶんKちゃんママ本人も体型自体はそんなに気にしていなくて、
「Kは私の言うことを聞かない子」ということを「デブ」という強い・短い言葉で表現していたのかも、と今では思っています。
大好きなママがみんなに私のことを悪く言っている…。
大好きなママが「食べたらデブになる」といっている…。
(正確に言えば「(食べすぎると)デブになるよ」だけど、たぶん子どもにはそこらへんの違いはわからない)
「これ食べたらデブになる?」。
Kちゃんママが気づいたきっかけ
Kちゃんママが気づいたのは、自治体の保健師さんや心理士さんの協力があったからだそうです。
このころ、ちょうど次女を出産したばかりで大変だったKチャンママ。
パパさんは仕事が忙しく、平日はすべてママが家事育児。
夜中2時に、子供をおんぶしながらパパさんのYシャツのアイロンがけしたこともある、と話すほど…。
そんなグチを、子どもの健診のときに保健師さんに話したのでしょう。
「もしよかったら、心理の先生とも話してみませんか?」とアドバイスをもらい、
話をした結果…。
「私、Kのこと悪く言っているって気づいたの。その前は冗談で言ってたから、Kがそんなに気にしてるなんて全然気づかなくて…。
親の言うことって、本当に子供に影響するんだね。」
と話していました。
その後、Kちゃんママは、時々しか会わない私がみてもわかるくらい穏やかになり、
こどものことを悪く言うことはなくなりました。
Kちゃんも「デブ」とは言わなくなったそうです。
子どもは 見ている・聞いている
新年度になって環境がかわり、不安やストレスを抱えていることが多い時期。
それは大人も子供も同じ。
今では、我が子たちにとって、担任の先生や習い事の先生・コーチなど「周りの大人」は増えて、
親100%ではなくなりましたが、
それでも 普段の生活では言動や行動を気をつけないといけないな、と思いました。
子どもの年齢が上がってきた今、特に気を付けなければならないのは、
親の言動・行動の中でも、
「子どもの自信を無くしてしまうような発言」だと思っています。
「そんなこともできないの!?」
「もっと頑張ったら!?」(今の頑張りを認めていない)
など。
子どもは、大人のことをしっかり見ていて、マネをする。
子どもは、大人の言うことを100%受け止めてしまう。
このことを心の片隅にしっかり留めて、日々子どもと接していかなくてはいけないな、と思いました。
子どもがのびのび育つ理由 ニューヨークで見た子どもと大人のいい関係
- 作者: 兵藤ゆき
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【注】このブログはあくまでもお子さんがママ・パパなど、一番近い大人に育てられた例として「こどもは親(大人)の言うことが100%」としました。
しかし、家族の形はそれぞれ。
要は「子どもにとって一番近い大人のいうことが100%」ということと考えてください。
特に幼稚園・保育園に通っていないような幼い時期は、特定の大人としか接しないお子さんが多いので、そのときは上記のようなことも起こりえるかな、と思います。
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