集団生活での「役決め」
二児の母をしています。
先日、
イシゲスズコ(id:suminotiger)さんの記事を読み、ふと思い出したことがありました。
これとはちょっと違うのですが、
やはり集団生活で起きた出来事について書こうと思います。
子供の発表会の話。
大だいこやシンバル、小だいこ、木琴、鍵盤ハーモニカ…。
さまざまな楽器を使い、合奏をします。
その役決めの日。
長男クンは、ウッドブロック を狙っていた模様。
帰ってきた後聞いてみると「鈴をやることになった」と言いました。
あれ?ウッドブロック は?
←これがウッドブロック。
←ご存じ鈴。ベル ともいうみたいですね。
長男クンからの意外な発言
「なんで鈴にしたの~?」と聞いてみると
(もしかしたら、悔しい思いをしてウッドブロックを辞めたのではないか、とちょっと心配したので、さりげな~く 聞いてみました)、
「やりたい人がたくさんいたから、『譲ってあげた』の」。
『譲る』という言葉、長男クンから初めて出た言葉でした。
その後も『譲ってあげた』を連発。
パパさんにも、お友達のママにも言っていました。
どうやら、役決めの時に「譲ることが美徳」という刷り込み?があったようです。
先生の方針?なのか、毎回、合奏でも おゆうぎ にしても じゃんけん では決めません。
「話し合い」で決めます。
その際たぶん「譲ってあげたら?」と、先生が連発したのでしょう。
もちろん、その前には「どうやったら決められるかな?」などの問題提起があるのだと思います。
それは現場にいないのでわかりませんが…。
じゃあどうやって?と大の大人が考えても、「誰かが譲る」ということが真っ先に思いつきますよね。
おそらくこんな流れ。
「話し合い」で決めよう
↓
どうやってきめたらいいかな?
↓
……
↓
だれか譲ってあげられる人はいる?
(この時点で、そんなにこだわりのない子はすぐに別の役に移動する)
↓
集団の中では頑固な性格を発揮しない(←!!)、長男クンも「譲る」。
(自宅でのガンコさは、以前 ↓ のブログで証明済みです。やっぱ家族には「甘えてる」からかな。
まぁ昔のことですが。)
↓
「譲ってくれてありがとう」と、先生に褒められる。
↓
長男クン優越感?「譲って『あげた』」。
しかし、「譲って『あげた』」なんて、上から目線…。
それがちょっと怖くも感じました。
「オレが『してあげた』んだぞ」みたいに長男クンが考えているのではないかと。
ちょっと考えすぎかな。
後日先生に聞くと、やはりどうしても「譲れない」お子さんは、頑として「譲らず」、
「話し合い」の結果、他の子が他の役に動いたとのことでした。
ガンコな子の希望はそのまま通るのはいいことなのか?
こんな話をちらっとママ友にしたら、
「うちの子(Mちゃんとしますね)、かなりガンコだから、絶対『譲らない』んだよね。なんだか他の子に申し訳ない気がして…。」
「それならいっそのこと じゃんけん でスパって決めた方がいいと思うだよね…。」
と言っていました。
そう考えるママもいるんだ…とハッとしました。
たしかにMちゃんは、結構ガンコ。(他人である私もそう感じます(笑))
我が家に遊びに来た時も、「このおもちゃで遊ぶ!」と決めたら他の子がどうであろうと、決して「譲らない」。
そして、意見が合わずひとりになっても「譲らず」遊ぶ…。
先生は「じゃんけん では役決めしない」、と決めているようで(ここでも「譲らない」体質!?(笑))、
何日かかっても、「譲り合い」…否、「話し合い」で決めているようです。
たしかに、この方法なら自分の意思を突き通す子も何人もいるはず。
そんなやりとりで、疲れちゃったり、「話し合いとかニガテだから…」と感じる子は、役を「譲る」んだろうな。
そもそも じゃんけん ではだめなのか?
先ほどのMちゃんのような子がいる場合、もしかしたら じゃんけん や くじ で決めた方がいいのかもしれません。
でも、これだと「運」の問題で、自分の意思とか関係なくなってしまうのでよくないのかもしれない。
個人的には、どちらかというと本人が納得できる「話し合い」の方がいい決め方かな、と思います。
(納得できない場合も多いと思うけど。)
この辺まで考えて、だんだんモヤモヤしてきました…。
やっぱり、「ガンコな子の希望はそのまま通ること」はよろしくないことだと思う。
でも、「運」で決まるのもどうなんだろう…。
「譲る」ことで終らず、その後のフォローが必要
この一連の話を聞いて思ったことは、
役を「譲る」ことが
・いいこと
・譲ってくれてありがとう!!
・偉いね!!
だけではなくて、
譲った子へのその後のフォローもが必要なのではないか、ということ。
→例えば、違う役になっても、魅力的に感じたり納得するような声かけをする、とか。
そして、譲ってもらった子へのフォローも。
・「他の子が譲ってくれてよかったね」
だけじゃなく、
譲ってくれた子の気持ちを先生が代弁する、とか。
・他の子もその役をやりたい気持ちはあったんだよ
・今度は譲れるといいね
とか。
この話は結構前の話なので、最近の長男クンは「上から目線発言」はしないのですが、
役決めや話し合って考える・決めることなどは、集団生活が長くなる&成長すると、どんどんふえてくると思う。
そんなとき長男クンはどうするのか。
そんなとき私は親としてフォローできるのだろうか。
梅雨空の日に、ますますモヤモヤするようなことを考えていたのでした。
最後に
イシゲスズコ(id:suminotiger)さま、勝手に貼り付けてしまいすみません。
ブックマークの貼り付けは初めてでしたので、
こんな形にしてしまいました。
もし、何かあればコメント欄にコメントくだされば、と思います。